私に恋を教えてください
ぱっと柚葉は俯く。
「んん?どうした?」
「そんな事言われたら、すごく恥ずかしいです……」

「どうして?俺はすごく嬉しいし柚葉が感じて、身を預けてくれるのもとても嬉しい。でもそうやって恥ずかしがるのもとても可愛い」
柚葉としては、そんなことを言われることが恥ずかしい。

微笑んだ須藤が、柚葉の頭を撫でた。
「車、出してもいいかな?」
「はい……」

須藤が手配してくれていたのは、海にほど近いところにある綺麗なホテルだった。
カウンターでチェックインしているのを、柚葉はロビーの椅子で待つ。

須藤がカードキーをひらりとして見せるので、柚葉はソファーから立ち上がった。

「コンベンションが終わった後は、いつもここで一泊していくんだ」
エレベーターのボタンを押して、須藤がそう言った。

「いつもは一人なんだけどね。どちらにしてもゆっくりはしたいから、ダブルの部屋をリザーブしている。バスルームも広いし君もゆっくりするといいよ」
「はい」
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