私に恋を教えてください
「お先に、いただきました……」
「うん、あれ?柚葉、髪が濡れている」

「あ、はい。お待たせするのも申し訳ないかと思いまして」
「待ってて」

須藤は、洗面所に入って、ドライヤーを持ってくると、柚葉の髪にドライヤーを当てる。

「え?あの!?私、大丈夫です!」
「こういうことされるのは嫌?」

「いえ……」
むしろ須藤が乾かしてくれるのが、とても嬉しい。
「じゃあ、大人しくして」
須藤はブラシで柚葉の髪を梳かしながら、風を当てている。

「上手ですね」
「そう?良かった」

あらかた乾いたところで、須藤が立ち上がった。
「俺もシャワー、浴びてくるよ」
「はい……」

仕草も行動も慣れている。
それは、当然なのだ。

埋められない年の差があるから。
でも、大丈夫。
そう思えるのは、信頼できる人だからだ。
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