私に恋を教えてください
「もちろん。誰にも言ってはいないけど。直属の上司だしね。侑也さんにはだいぶ前に言われたよ。それでも君が欲しいのかって」
「そんなことを……」

自分がいない間にそんな話をされているとは、思いも寄らなかった柚葉だ。
けれど、その侑也の質問の答えは柚葉もとても気になる。

「駆琉さんは? どうお答えしたの?」
「だから? って答えた。それで諦め切れるものではないと思ったからね。それに、それだけじゃないよ。年齢の事は君も言っていたけれど俺だって同じことを考えていた。もっと近い年齢の奴の方が、君に合うんじゃないかとかね」

「駆琉さん……」
「ん?」
今度は柚葉が駆琉にきゅっと抱きつく。

「大好きです。私、子供の頃から割としつこい性格って言われていたんです。意外と粘り強い……というか、頑固なところがあるというか」

急にそんなことを言う柚葉を見ながら、駆琉はくすくす笑っている。
何となく、柚葉が突飛なことを言い出すのにも慣れてきた駆琉だ。

「うん。そうだな、柚葉の仕事ぶりを見ていると確かにそうかもしれない」

「だから、こんな風に駆琉さんのことを好きになってしまったら、すごくしつこく好きでいると思います。あの、自分の性格だから! 分かるんです! それに今までこんな風に好きになれる人なんていませんでしたし。それって、その自分に合う人がいなかったって……んっ……か……ける、さん……」
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