私に恋を教えてください
「え?」
「友人の結婚が決まっていたんだけどね。この部屋を購入した後に……その、結婚がダメになってしまって。至急で売りたいというので、俺が買ったんだ。ほぼ家具も揃っていたし、会社からも近かったのが決め手で」
自分の物件を貸しに出せば、こちらは購入できないこともなかったから、とか言っている。
──おじいさま、本当だわ。なぜそうなのか、が大事なのね。
「とても、素敵な部屋ですね」
「実は買ってからほぼ触ってない。時間がなくて。柚葉……何を考えたの?」
こういう時の柚葉は、何かを考えている。
そう思った駆琉は、優しく柚葉に問いかけた。
「おじいさまにお部屋は人を表すのだと、教えられていたんです。このお部屋は誰か大事にしたい人と住むためのお部屋だと思いました」
「なるほど。だから、俺が結婚を考えた人がいたと思ったんだ」
柚葉はこくりと頷く。
「おいで」
駆琉は柚葉の手を繋いでリビングに戻り、ソファに座って柚葉をぎゅうっと抱きしめる。
「本当に君には驚かされる。そうか……柚葉は榊原トラストのお嬢様だったね」
「ご存知なんですか?」
腕の中で、柚葉がとても驚いている。
「友人の結婚が決まっていたんだけどね。この部屋を購入した後に……その、結婚がダメになってしまって。至急で売りたいというので、俺が買ったんだ。ほぼ家具も揃っていたし、会社からも近かったのが決め手で」
自分の物件を貸しに出せば、こちらは購入できないこともなかったから、とか言っている。
──おじいさま、本当だわ。なぜそうなのか、が大事なのね。
「とても、素敵な部屋ですね」
「実は買ってからほぼ触ってない。時間がなくて。柚葉……何を考えたの?」
こういう時の柚葉は、何かを考えている。
そう思った駆琉は、優しく柚葉に問いかけた。
「おじいさまにお部屋は人を表すのだと、教えられていたんです。このお部屋は誰か大事にしたい人と住むためのお部屋だと思いました」
「なるほど。だから、俺が結婚を考えた人がいたと思ったんだ」
柚葉はこくりと頷く。
「おいで」
駆琉は柚葉の手を繋いでリビングに戻り、ソファに座って柚葉をぎゅうっと抱きしめる。
「本当に君には驚かされる。そうか……柚葉は榊原トラストのお嬢様だったね」
「ご存知なんですか?」
腕の中で、柚葉がとても驚いている。