私に恋を教えてください
「きちんと、考えます……」
以前も告げた言葉。

けど、きっと今回も答えは同じなのだろうと柚葉は感じていた。



「ありがとうございました」
楽しい休日を過ごし柚葉が駆琉の車を降りたとき、マンションのロータリーの前にもう一台車が止まった。
見覚えのある運転手付きのレクサスだ。

「あら、ちゃーちゃんの車だわ」
「ちゃーちゃん?」
「祖父です。駆琉さん、ちょっとお待ちになって」

車から降りてきたのは、ジャケット姿の柚葉の父の榊原悠真だった。父は祖父と一緒に出かけていたらしい。
運転手がトランクから、悠真のゴルフバッグを出している。
「あれ? 柚葉?」

見知らぬ車から降りてきた柚葉に、悠真が気付いて驚いた様子だ。
「はい。ただいま帰りました」
「お帰り」

駆琉もドアを開けて外に出る。
「初めまして」

駆琉は悠真に向かって、頭を下げた。
柚葉が悠真の方に向かうのに、駆琉も一緒に向かう。
「お、ゆーちゃんの彼氏かぁ?」
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