私に恋を教えてください
真っ直ぐにそのまま柚葉に向き直る。
「柚葉ちゃん、アメリカが資本主義なのには間違いはないの。正直に言えば、お金で買えないものはないんじゃないかと思うくらいよ」
唐突に言われたその言葉に、柚葉は「はい」と頷いた。
莉子のきれいに整えられた指先が、コーヒーカップの縁をなぞる。
親指で軽くカップの縁を拭き取ったのが分かった。
「時間すらも、買うわ」
椅子で足を組み替えた莉子が、口元を引き上げて笑う。
「時間……」
「まあ、正確には本当に買うわけではないのよ。例えば、今回私が連絡もらった翌日にこちらに来たでしょう? それが、まさに時間をお金で買ったのよ。通常なら飛行機のチケットを購入して、乗れる飛行機に乗って……となるわよね。私は今回プライベートジェットのチャーター機で来たから、面倒な手続きは全部省けたわ」
「桁が違いますね」
チャーター機だったのね……。
だから、翌日には日本に来れたのだ。
「そうね。よくも悪くも資本が基本なのね。使うことは、美徳でもあるわ」
莉子は、素直に感心している柚葉ににっこり笑った。
「ねえ? そんな話を聞いても、あなたって全然動揺しないのね。それに昨日の着物も見事だったし。あれ、お着物だけで300万は下らないでしょう?」
柚葉はコクリと頷く。
「柚葉ちゃん、アメリカが資本主義なのには間違いはないの。正直に言えば、お金で買えないものはないんじゃないかと思うくらいよ」
唐突に言われたその言葉に、柚葉は「はい」と頷いた。
莉子のきれいに整えられた指先が、コーヒーカップの縁をなぞる。
親指で軽くカップの縁を拭き取ったのが分かった。
「時間すらも、買うわ」
椅子で足を組み替えた莉子が、口元を引き上げて笑う。
「時間……」
「まあ、正確には本当に買うわけではないのよ。例えば、今回私が連絡もらった翌日にこちらに来たでしょう? それが、まさに時間をお金で買ったのよ。通常なら飛行機のチケットを購入して、乗れる飛行機に乗って……となるわよね。私は今回プライベートジェットのチャーター機で来たから、面倒な手続きは全部省けたわ」
「桁が違いますね」
チャーター機だったのね……。
だから、翌日には日本に来れたのだ。
「そうね。よくも悪くも資本が基本なのね。使うことは、美徳でもあるわ」
莉子は、素直に感心している柚葉ににっこり笑った。
「ねえ? そんな話を聞いても、あなたって全然動揺しないのね。それに昨日の着物も見事だったし。あれ、お着物だけで300万は下らないでしょう?」
柚葉はコクリと頷く。