私に恋を教えてください
須藤の言う通りだと思ったからだ。
新人のミスでも、社名に傷を付けるようなことはしたくない。

ペーパーレスなのは、充分に承知しているけれど、実際にチェックするには、紙にした方が書き込みも出来るし、間違いがない。

よしっ……。
柚葉は集中しながら、再度チェックを始めた。

「榊原さん?」
「はい……っ!」
急に声を掛けられて、驚いた柚葉が振り向く。
須藤が後ろに立っていた。

「どうしたんですか?こんな時間まで」
「え……?」
ふと柚葉が時計を見ると、すでに時間は21時を過ぎている。

いけない!集中しすぎた!

須藤は打ち合わせだと言っていたから、そこから戻ってきて、課の部屋に電気がついていたから寄ったのだろうと思われた。

「済みません!気付かなくて……!」
「いや、それはいいんだ。なにをしていたんですか?」

須藤は後ろから、柚葉の画面を確認する。
手元にはしっかり書き込みされたメモも。

ふと見ると柚葉が真っ赤になっている。
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