私に恋を教えてください
突如出てきた難しい言葉をケントは繰り返そうとする。

「ケントくん、覚えなくていいからねー?」
柚葉は首を傾げて笑った。

「ん!」
ケントは素直に返事を返す。

「そういえば、ケントくんて何歳なの?」
「5歳!」

「柚葉ちゃん、ケントはバイリンガルよ。それに私に付いて回ってるから将来もとても有望だと思うわよ?」
見ていた莉子が目を三日月のようにして、そんなことを言う。

「莉子、俺の婚約者を娘にしようとしないでくれ」
「あら、まさかそんなー、うふふー」

その笑顔が怖いんだって!!

「柚葉ちゃん……」
「はい?」
駆琉から離れて、柚葉の前に真っ直ぐ立つクリスだ。

「もー、相変わらず大和撫子全開やし、ますます綺麗になってるしなぁ」
「ありがとうございます」

「駆琉との婚約がダメになったらいつでも言ってな?」
「ならないから。柚葉の左手見ろよ」
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