私に恋を教えてください
「うわ! 何その独占欲の主張みたいな指輪! しかも、むっちゃ可愛いな。柚葉ちゃん似合ってるで」
悪口を言われているのか、褒められているのかよく分からない。

分かるのは、駆琉がなにかを吸い取られている、という事だけだ。
「で、みんな、いつまでいるんだ?」

「そんな駆琉、来た早々に愛想ない子ね」
愛想?そんなものは何かに一瞬にして吸い取られたぞ!

「行きたいところがあれば手配しますよ?」
かろうじて駆琉は、莉子ににっこり笑う。

「それがねえ、何日間かは家族で京都に行こうと思っているのだけど、二日ほどこちらでのお仕事が入ってしまったの。無理言ってダグにもお仕事の日にちをずらしてもらって、なんとか重ねることはできたんだけど……」

莉子が言うには、結局、日本(こちら)に来ることによって仕事が入ってしまい、それは旦那さまであるダグラスも同様のようだった。

「ああ、あまりゆっくりできないんだ。ケントは?」
「どうしようかしら……って。ホテルでも託児はあるらしいしダグとは時間をずらそうかって話しているところ」

「え? 今日から2日? 見ましょうか?」
けろっとそんなことを言う柚葉だ。
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