私に恋を教えてください
しかし家族に見られて、嬉しいことには間違いはない。

「あ! ケントくん、あそこにもポップコーンあるよ。わー、ここのはイチゴ味なのね。本当に色んなのがあるのねえ」

買ってくるから待っててね。
そう言って、ポップコーンの列に並びに行こうとする柚葉に駆琉は声をかけた。
「柚葉、いいよ。俺が行く」

「だってさっきから駆琉さん、たくさん並んでくれているもの。飲み物でも飲んで、ここでケントくんと座って待ってて」

駆琉の背中をきゅっと掴む柚葉の肩を抱き寄せて、ぽんぽんとその頭を撫でる。
「ありがとう」
「いいえ」

本当に柚葉のこういうところが好きだ。
そばのベンチにケントを座らせると、ケントが飲み物を飲む駆琉をじいっと見つめている。

「ん? どうした?」
「駆琉、ゆずのこと好き?」
「うん。もちろん。大好きだな」
「僕も好き。ゆずと結婚したい……」

ごふっ!
危うくコーラを吹き出すところだった。

「えーと、それはー……」
できないと一概に言ってしまうのもかわいそうな気がして、駆琉は言葉をなくしてしまう。
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