私に恋を教えてください
「これはダメだわ」
莉子は諦めたような声で笑った。
またね!と莉子たち家族は帰って行く。その車に手を振って別れを告げた。

「莉子は相変わらず嵐のようだな」
「でも楽しかった。袋、何が入っているのかしら?」
「何だろうな」

部屋に帰ってリビングに入り、二人で袋をそっと開ける。

中からは、拙いひらがなと漢字で
『ありがとう。健斗より』
というカードと、2体のウサギのぬいぐるみが出てきたのだ。

1体はブルーの蝶ネクタイをしていて、1体は耳にピンクのリボンをつけている。

きっと駆琉と柚葉に、と一生懸命選んで、カードを書いたのだろう。
そう言えば、今日は日中何か一生懸命やっていた。

「可愛い。それに日本語……」
「健斗、は莉子が漢字でも書けるように、と名付けたんだ。あいつ自分の名前書けるようになったんだな」

一生懸命さが伝わるような文字だった。
そのカードを見て、柚葉の目に涙がいっぱい浮かんでいた。

「柚葉……」
「すごい嬉しい。宝物だわ……」
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