私に恋を教えてください
そもそも柚葉は新入社員で、業務上、他の社員と絡むこともない。
利害関係はないはずなのだ。
それに加えて、自分の柚葉に対する人物像や、春野の柚葉に対する評価を考えると、確かに彼女自身に問題があるとは思い難かった。
「いいか?新人でありながら、急遽俺の専任に抜擢されているんだからな。妬みがあるかも、とは考えて予想しておくべきだったな」
「自分で言うんだな」
須藤は呆れていいのか、感心していいのか分からない。
けれど会った時から侑也はこういう人物だったのだ。
自信家で、1手も2手も他人の先を読んで行動する。
だからこその、この立場なわけだ。
役員の立場は伊達ではない。
「けど、嫌がらせって……」
利害関係がないのに嫌がらせとは、考えられない須藤なのだ。
「彼女にミスをさせようとしている。悪質なのは、データの改ざんをしているからだ。おそらく、一旦入力したデータを上書きしている。最近、ミスが頻発していないか?」
ミス自体は、大したことではないかもしれない。
それでも、何度もミスを重ねることは、本人の信頼の失墜に繋がることは、間違いのないことである。
利害関係はないはずなのだ。
それに加えて、自分の柚葉に対する人物像や、春野の柚葉に対する評価を考えると、確かに彼女自身に問題があるとは思い難かった。
「いいか?新人でありながら、急遽俺の専任に抜擢されているんだからな。妬みがあるかも、とは考えて予想しておくべきだったな」
「自分で言うんだな」
須藤は呆れていいのか、感心していいのか分からない。
けれど会った時から侑也はこういう人物だったのだ。
自信家で、1手も2手も他人の先を読んで行動する。
だからこその、この立場なわけだ。
役員の立場は伊達ではない。
「けど、嫌がらせって……」
利害関係がないのに嫌がらせとは、考えられない須藤なのだ。
「彼女にミスをさせようとしている。悪質なのは、データの改ざんをしているからだ。おそらく、一旦入力したデータを上書きしている。最近、ミスが頻発していないか?」
ミス自体は、大したことではないかもしれない。
それでも、何度もミスを重ねることは、本人の信頼の失墜に繋がることは、間違いのないことである。