私に恋を教えてください
「この件は俺と須藤でハッキリさせる。柚葉ちゃんはもう大丈夫だから、気にしなくていいからな。さて……と、須藤、悪人退治行こーぜー」
わくわくを隠せない、という感じで侑也が部屋を出る。
驚いて、呆然としてしまう柚葉に須藤は歩み寄った。
「榊原さん、大丈夫?」
「はい。ただ驚いて……」
「セキュリティも外部の攻撃には強いんだけど、内部のしかも個人的なもので、防ぎきれないものだったからね。でも君が頑張っていたから、その事に気付けたんだ。むしろそれに感謝しているから」
「ありがとうございます……」
ふわりとした、柚葉の安心したような笑顔。
まただ。
確かに、そのまま肩を引き寄せたくなる。
何度この衝動に耐えたら慣れるんだろう。
いつか、なんとも思わなくなる日が来るんだろうか。
するっと柚葉の頭を撫でて、須藤は笑いかけた。
「ちょっと常務と行ってくる。あの人放っておくと何するか分からないから」
「はい。行って、らっしゃい……」
パタン、と閉まったドアを柚葉はじっと見つめる。
頭、撫で……ってされた。で、にこって……されちゃった。
なんか胸がきゅっとしたんだけど、なんでかな。
わくわくを隠せない、という感じで侑也が部屋を出る。
驚いて、呆然としてしまう柚葉に須藤は歩み寄った。
「榊原さん、大丈夫?」
「はい。ただ驚いて……」
「セキュリティも外部の攻撃には強いんだけど、内部のしかも個人的なもので、防ぎきれないものだったからね。でも君が頑張っていたから、その事に気付けたんだ。むしろそれに感謝しているから」
「ありがとうございます……」
ふわりとした、柚葉の安心したような笑顔。
まただ。
確かに、そのまま肩を引き寄せたくなる。
何度この衝動に耐えたら慣れるんだろう。
いつか、なんとも思わなくなる日が来るんだろうか。
するっと柚葉の頭を撫でて、須藤は笑いかけた。
「ちょっと常務と行ってくる。あの人放っておくと何するか分からないから」
「はい。行って、らっしゃい……」
パタン、と閉まったドアを柚葉はじっと見つめる。
頭、撫で……ってされた。で、にこって……されちゃった。
なんか胸がきゅっとしたんだけど、なんでかな。