私に恋を教えてください
「何か、仕掛けられないか?」
「しょーもないような、問題なさそうなウイルスなら」

「最悪、端末がシャカっても、こんなことするやつが問題だからな。いい、やってくれ。アラートも出るな?」
「もちろん」

柚葉には、2人が何をしているのか分からなくて、きょとんとしてしまう。
須藤が柚葉の前に立った。

「榊原さん、ごめん。少し前から榊原さんのパソコンのデータが上書きされていたことが分かったんだ。君がミスを頻繁していた、と思っていたかもしれないけれど、それは違う。誰かの悪意で、操作されてた」

「え……」
柚葉には、思いもかけないことだった。

「そんなこと……」
「うちの技術者なら余裕で出来る。ただ、出来るからやっていいということにはならない。ハッキリ言ってこの件が他に漏れると、うちの信頼は一気に失墜するくらいの大事(おおごと)だよ」

驚いて言葉をなくす柚葉に、侑也も深刻な顔を隠さなかった。
「そんなことが……」

「だから今までの事は、君のミスではなかったしとても辛かったよな?申し訳ない」
「あ、いえっ!むしろ……気づかなくて、すみませんでした」
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