私に恋を教えてください
「分からないわ!」
その場にいた、もう1人の男性社員は真っ青な顔をしている。
「バレてるよ」
「だって、バレないって言ったわ!」
「君が何度もやるとは思わなかったからだ。しかも、自分の端末から……」
彼は、吐き捨てるようにそう言った。
「彼は自分がやったと認めた。けれど彼には心当たりがないこともあった。それについては君がやったとみているんだけどね」
「知らないっ!」
とぼけられると思っているのか、そんなの知らないと彼女は言い募る。
須藤は緩くため息をついた。
「さっきの画面ね、ウイルスなんだよ。榊原さんのログで、別の人が入ると起動するようになってた。だから、証拠と言えばそれがそうなんだ」
須藤はパソコン画面を開いて、コードの流れている画面を彼女に見せる。
「あと、君はログインさえ榊原さんのコードで入れば、彼女が使用したことになると思っているかもしれないけど、実際はそのログインが、どの端末で使用されたかまで、分かるものなんだよ」
「そんなの、知らないわ……」
「不正アクセスは、うちでは懲戒解雇だよ」
侑也の低い声に、彼女は息をのんだ。
その場にいた、もう1人の男性社員は真っ青な顔をしている。
「バレてるよ」
「だって、バレないって言ったわ!」
「君が何度もやるとは思わなかったからだ。しかも、自分の端末から……」
彼は、吐き捨てるようにそう言った。
「彼は自分がやったと認めた。けれど彼には心当たりがないこともあった。それについては君がやったとみているんだけどね」
「知らないっ!」
とぼけられると思っているのか、そんなの知らないと彼女は言い募る。
須藤は緩くため息をついた。
「さっきの画面ね、ウイルスなんだよ。榊原さんのログで、別の人が入ると起動するようになってた。だから、証拠と言えばそれがそうなんだ」
須藤はパソコン画面を開いて、コードの流れている画面を彼女に見せる。
「あと、君はログインさえ榊原さんのコードで入れば、彼女が使用したことになると思っているかもしれないけど、実際はそのログインが、どの端末で使用されたかまで、分かるものなんだよ」
「そんなの、知らないわ……」
「不正アクセスは、うちでは懲戒解雇だよ」
侑也の低い声に、彼女は息をのんだ。