【完結】打算まみれの恋


「な、なんで泣くんですか……?」

 彼は嬉しそうにして泣いていた。「やったぁああまじで緋奈さん超俺との将来考えてくれてんじゃん……!」と目からぼろぼろ涙を流している。

「てっきり結婚詐欺でもされてんのかと思った……全然ヤッてくんないし……! 嬉しい〜。なんだ〜ヤるの本当に怖かったんだ〜! 俺緋奈さんがヤるの怖い前提で話してたけどさ〜俺とすんの嫌だったらどうしようってずっと思ってて……」

 余程不安にさせていたのかもしれない。滝永さんは泣き笑いを繰り返している。ただ身体だけを求めているのではと疑って申し訳ない気持ちになった。

「もう安心したよ〜俺ちょっとトイレいってくるね。緋奈さん今トイレ行きたい? 俺ちょっとだけ長居するから、トイレ行きたいならお先どうぞ」
「いや……大丈夫ですけど」
「そっか。じゃあ俺行ってくるー! あ」

 滝永さんは目から涙を流したままこちらに振り返った。そして「約束だからね」と抑揚のない声で言う。
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