今は秘書の時間ではありません
翌朝。
私が早めに出社するとやっぱり今日も社長はソファで寝ていた。

疲れが取れないからか昨日の会議もぼーっとしていることがあった。

一度休みを取らせないとダメかもしれないわね。

私はまたブランケットをかけ8時まで寝かせた。

8時に起こし、サンドウィッチとポトフを出した。

「ありがとう」といいすごい勢いで食べる。  
社長は満足にご飯も取れてないのね、と心配になる。
夕飯は取りそびれているのだろう。
もっともってくれば良かった、と思うほどの食欲に驚かされる。

今日は食後に紅茶を入れ、スープジャーを片付けた。

着替えに行く暇はない…。
ワイシャツだけ買ってこよう。

私は10時になると近くの紳士服売り場へ向かった。

私が買ってきたものを渡すと社長の目は見開いていた。

「ありがとう。」

「本日はご自宅に戻れないので申し訳ありませんが着替えだけして頂けますか?近いうち替えのスーツもロッカーにご用意ください。」

あくまでも秘書の口調でガッカリした。
俺のため、ではなく社長のため、だよな。
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