今は秘書の時間ではありません

ヤキモチ

こうして毎日朝ごはんを持ってくる日々が続いた。

朝ご飯がたのしみになった。
朝きちんと食べると頭がよく働き朝から仕事が捗る。 

週明け月曜日。
今日は約束のランチの日だ。
午後の会議に合わせ11時半に出ることにした。

エレベーターを開けて友永さんが待っている。

俺はエレベーターへ乗り込んだ。

田中はエントランスで待っているそうだ。

「ここから近いのか?」

「そうですね。歩いて5分くらいでしょうか。」

「そうか。」

「あ、田中さーん!」
友永さんは嬉しそうに手を振って合図する。

田中も片手をあげる。

俺の時には見せない嬉しそうな顔で田中に話しかける。

「田中さん!今日のオムライス楽しみにしててくださいね!王道のケチャップやデミグラスじゃないらしいけどソースが美味しいらしいですからね。」

「友永さんは食通だねぇ。楽しみで朝ごはん減らしてきましたよ。」

ウフフ。

笑い合う2人を見てなんだか悔しくなる。
俺が入り込む隙がない。
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