今は秘書の時間ではありません
あと1日。今日で最後。
私は皆さんへ挨拶回りをすべくお菓子を持ち各部署へ回った。
今日の社長は栃木へ出張なのでお供は室長。
昨日の夜社長への挨拶は済ませた。
「あぁ、うん…」
としか言われなかったがまぁいっか。
営業部へ足を向けると途中私が補佐していた先輩を見つけた。
「友永〜!久しぶりだな。元気か?」
「はい!先輩にはおせわになりましたが今日付けで退職となりましたのでご挨拶に伺うところでした。」
「辞めるの?!なんで?お前仕事出来るし気配りできるし秘書課向いてると思ってたのに。」
「思ってただけでは務まらない職場でした。能力不足です。」
「そんなわけあるか!辞めてどうするんだよ。営業に戻ってこいよ。みんなお前を渋々送り出したんだぞ。俺が人事に掛け合うから辞めるな。」
「長谷さん。ありがとうございます。そう言ってもらえただけでこの会社にいた証のようで嬉しいです。でも一度休んで今後のことゆっくりかんがえます。」
「もったいないなぁ。お前見たいのが辞めるなんて…。」
「長谷さん買い被りすぎですよ。」
私は目頭に涙が溜まり、こぼれ落ちるのを我慢した。
私のことをこういうふうに言ってくれる人がいたって思うと嬉しい。
そのまま長谷さんと連れ立って営業部へ入る。
懐かしいこの雰囲気。
4年経ってしまったけどなにも変わらないわ。
皆さんにお礼を言いお菓子を置いてきた。
その後開発チームに向かい挨拶をすると
「友永さんのファスティング案取り入れるんですよ。女性目線でいいと思うし。企画力もあるからここに残ったらいいですよ。」
「ありがとうございます。でも、一度ゆっくりなにをしたいのか考えたいんです。」
「残念だね。」
開発チームの面々は口々に言ってくれた。
ここにも私が働いていた証が残っている。
「おせわになりました。ありがとうございました!」
私はお礼を言い秘書室へ戻った。
今日の定時までは残務整理をしよう。
私は皆さんへ挨拶回りをすべくお菓子を持ち各部署へ回った。
今日の社長は栃木へ出張なのでお供は室長。
昨日の夜社長への挨拶は済ませた。
「あぁ、うん…」
としか言われなかったがまぁいっか。
営業部へ足を向けると途中私が補佐していた先輩を見つけた。
「友永〜!久しぶりだな。元気か?」
「はい!先輩にはおせわになりましたが今日付けで退職となりましたのでご挨拶に伺うところでした。」
「辞めるの?!なんで?お前仕事出来るし気配りできるし秘書課向いてると思ってたのに。」
「思ってただけでは務まらない職場でした。能力不足です。」
「そんなわけあるか!辞めてどうするんだよ。営業に戻ってこいよ。みんなお前を渋々送り出したんだぞ。俺が人事に掛け合うから辞めるな。」
「長谷さん。ありがとうございます。そう言ってもらえただけでこの会社にいた証のようで嬉しいです。でも一度休んで今後のことゆっくりかんがえます。」
「もったいないなぁ。お前見たいのが辞めるなんて…。」
「長谷さん買い被りすぎですよ。」
私は目頭に涙が溜まり、こぼれ落ちるのを我慢した。
私のことをこういうふうに言ってくれる人がいたって思うと嬉しい。
そのまま長谷さんと連れ立って営業部へ入る。
懐かしいこの雰囲気。
4年経ってしまったけどなにも変わらないわ。
皆さんにお礼を言いお菓子を置いてきた。
その後開発チームに向かい挨拶をすると
「友永さんのファスティング案取り入れるんですよ。女性目線でいいと思うし。企画力もあるからここに残ったらいいですよ。」
「ありがとうございます。でも、一度ゆっくりなにをしたいのか考えたいんです。」
「残念だね。」
開発チームの面々は口々に言ってくれた。
ここにも私が働いていた証が残っている。
「おせわになりました。ありがとうございました!」
私はお礼を言い秘書室へ戻った。
今日の定時までは残務整理をしよう。