どうにもこうにも~出会い編~
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「すみませんでした。引きますよね、こんな女…」

 私は西島さんの話を聞きながら頭が痛くなる思いだった。実際二日酔いか頭がいささか痛む。昨日の私は思った以上のことをしでかしてくれたらしい。

「いやいや、引いたりはしませんよ。ただ、あなたはもっと危機感を持つべきなのかもしれません。相手が私でなく、他の男であれば、もしかしたら、もしかしたかもしれませんからね。あのときのあなたはとても可愛らしかったですから」

「え?」

 数秒頭の中で彼の言葉を考えて、彼の言わんとすることが分かった瞬間とてつもなく恥ずかしくなった。というか、「あの時のあなたはとても可愛らしかった」って、そんな恥ずかしげもなく言うなんて…。

「ああ、今のはセクハラめいた発言でした。忘れてください。すみません」

 彼は慌てて前言撤回した。

「それと、昨夜のことはすべて私の責任です。あんな夜中に年頃の女性を誰もいない公園に誘い出して、歩けなくなるほど酒に酔わせ、挙句の果てに自分の家に連れてきてしまうのですから。全面的に私が悪いです。しかも朝食を食べていかないかなどと無神経なことを聞いてしまって。大変申し訳ないことをしました」

「やめてください、西島さん!西島さんは悪くないですから!」

「私が悪いんですよ石原さん。私が悪いんです」

 西島さんは苦笑していた。

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