どうにもこうにも~出会い編~
 自分も早々とシャワーを浴びてすぐに部屋へ戻った。彼女はベッドに横たわり、目を瞑っていた。寝てしまったのだろうか。

「石原さん?」

「ん…」と彼女は小さくうめき、寝返りを打った。

少しガウンがはだけて胸元がのぞいている。ブラはつけていないらしい。

「おいおい無防備すぎだろう…」

 彼女の眠るベッドに腰かけ、彼女のさらさらとした豊かな髪を触り、すべらかな頬を手の甲で撫でた。若い肢体を羨ましく思い、老いた自分などが彼女と体を重ねてよいものかと思案した。

「ぅん…」と彼女はまた小さな呻き声を発して身じろぎした。

「あ、西島さん…。びっくりした…」

ふふっと笑ってとろんとした目で俺を見つめる。

「なんか、西島さん、エッチな感じ…」

「はい。そういう気分です」

「えーーーー」

 彼女は両手で顔を隠し、足をバタつかせた。

「手、どかして」

 彼女はぎゅっと固く目を瞑ったままだ。

「口、開けて」

「?」

俺は彼女の口の中に歯ブラシを突っ込んだ。

「歯みがきして寝ましょう」

心なしか彼女は少し残念そうな顔をしている。不服そうではあるが、ゆっくり楽しませてくれ。

< 97 / 104 >

この作品をシェア

pagetop