若旦那様は愛しい政略妻を逃がさない〜本日、跡継ぎを宿すために嫁入りします〜
「どこに置こう」
丸い花器を両手で持って飾れるスペースを探し、窓の前にある腰丈のチェストの上に置いた。
初めて生け花というものをしたが、買ってきて無造作に花瓶に挿すよりも、こうして形を整えた方が花が生き生きとしている気がする。
「さてと、今日はフリーになったから着替えよう」
今日は勿忘草色の淡いブルーの小紋を着ていた。帯はシンプルな象牙色。
絢斗さんからは七枚ほどの着物や帯などを渡されており、日替わりで着ていた。
白と黒の細かいチェック柄のAラインワンピースに着替えると、解放感で気持ちが弾む。
そこにベッドの枕元に放置していたスマホが着信を知らせる。
パパ……。
私が御子柴家に来てからまだ一週間も経っていないけれど、何度か電話が入っていた。父に腹を立てていたのもあったし、店舗にいたこともあってかけ直していない。
しばらく着信を知らせるスマホを見つめていたが、いっこうに鳴りやまず画面をタップする。
「パパ」
《澪緒、どうだ? うまくやってるか?》
電話に出た瞬時、そんな言葉が出てくるのはやはり私を利用しているからとしか思えない。
丸い花器を両手で持って飾れるスペースを探し、窓の前にある腰丈のチェストの上に置いた。
初めて生け花というものをしたが、買ってきて無造作に花瓶に挿すよりも、こうして形を整えた方が花が生き生きとしている気がする。
「さてと、今日はフリーになったから着替えよう」
今日は勿忘草色の淡いブルーの小紋を着ていた。帯はシンプルな象牙色。
絢斗さんからは七枚ほどの着物や帯などを渡されており、日替わりで着ていた。
白と黒の細かいチェック柄のAラインワンピースに着替えると、解放感で気持ちが弾む。
そこにベッドの枕元に放置していたスマホが着信を知らせる。
パパ……。
私が御子柴家に来てからまだ一週間も経っていないけれど、何度か電話が入っていた。父に腹を立てていたのもあったし、店舗にいたこともあってかけ直していない。
しばらく着信を知らせるスマホを見つめていたが、いっこうに鳴りやまず画面をタップする。
「パパ」
《澪緒、どうだ? うまくやってるか?》
電話に出た瞬時、そんな言葉が出てくるのはやはり私を利用しているからとしか思えない。