エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。

 だって、よくよく考えてみれば、ただのセフレでしかないはずなのに、そういう行為抜きで、こうやって抱き枕にしようと思えるくらいには、心を許してもらえてるのだし。

 ――少なくとも嫌われてはいないはず。

 それに、車の中では、窪塚にズバリ核心を突かれてバレたのかと焦っちゃって、あの時は冷静に考えるような余裕なんてなかったけれど。

 今、冷静になって、その時のことを思い返してみると……。

『けど、前ほど嫌いじゃないんだろう?』

 そう問い返してきた時の窪塚の表情は、とっても嬉しそうだった。

 あれって、長年窪塚のことを敵視してきた私の気持ちが嫌いから少しでも好意に傾いたのが嬉しかったんじゃないのかなぁ。

 なんて、恋する乙女モード全開で、もしかしたら自分に都合のいい解釈をしちゃってるだけなのかもしれないけれど。

 ――それでも、このまま想いを隠してただのセフレのままでいるよりは、当たって砕けちゃったほうが私らしい気がする。

 そうじゃなきゃ、このままこんな不埒な関係を続けたって、辛いだけで、いいことなんて一つもないだろうし。

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