エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
まぁ、兎に角、そういうこともあって、高梨の気持ちに気づいていた藤堂は、なんとか自分を好きになってもらおうとしたらしいが、友人という枠から出られず終いで、結局は半年足らずで友人関係に戻っていたのだという。
藤堂は、ずっとそのことで俺に対して後ろめたさを拭えないでいたらしい。
けど最近になって、医大の同期から、高梨と俺が付き合ってると聞いて、やっと罪悪感を感じずに済む。そう思っていたのに、昨日高梨に逢って当てが外れ、その借りを返すつもりで今夜俺のことを誘ったということらしい。
そんなことなど夢にも思っていなかった俺は、そのことを聞かされた今でも、にわかに信じることができずにいる。
否、それどころか、頭の中が大混乱で、もはやパニック状態だ。
そんな俺は俺で、未だに信じられないながらも、理由はどうあれ、俺らのことを案じてくれていたらしい藤堂に、どうしてこんなことになっているかの説明をし終えたところだ。
勿論、俺と高梨が表面上のカノカレであるということと、セフレでしかないということは一切話してはいない。