エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
「アンタ、いっつもズルイッ! ここぞって時にそんなこと言ってきて、鈴なんて呼び捨てにするなんてズルイッ! 私の意見なんかいっつも無視するクセにッ! そんな風に言われちゃったら、たとえ全部嘘だったとしても、嫌いになんかなれないじゃないのよッ! どうしてくれんのよーッ!」
勢い任せに、窪塚の身体を押し返しつつ口から出てくるのは可愛げのないものばかりだ。なのに……。
「鈴のことを好きな気持ちに嘘なんかねーよ。ずっとずっと好きで好きで、けど嫌われてたし。諦めようとして、他の女抱こうとしても駄目で。あの夜まで童貞だったくらい、鈴のことが好きで好きでどうしようもないんだ。だから何度でも、親父さんのこと説得してみせるから、俺のこと信じて欲しい」
そんな私に対して、窪塚はやっぱり熱のこもった強い眼差しで見据えつつ、真剣な声音で必死になって真摯な言葉を紡ぎ出してくれている。
とても嘘をついているようには見受けられない。
そのどれもこれもが夢にも思っていなかったことばかりだ。
驚きの連続で、最早返す言葉も見当たらない。