エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
余計に首を傾げて考え込んでしまっている私の首はもう限界寸前で、これ以上傾けられない。そう思っていた時のこと。
「だからさぁ、その可愛い反応はなんなんだって訊いてんだよ。いつもの威勢はどこ行ったんだ?」
窪塚から意外すぎる言葉が放たれたのだった。
ーー今、『可愛い反応』って言わなかった? え? もしかして、空耳!? 否、 違う、おだてようとしてるんだ。
当然、そんなおだての言葉を真に受けるほど私はおめでたくないし、バカじゃない。
「ちょっと、窪塚。あんた私のことセフレにするためにおだてようって魂胆なの? 言っとくけど、そんなんでセフレになんかならないからッ! フンッ! 馬鹿にして」
窪塚の言葉に憤慨して、いつもの調子をようやっと取り戻すに至った私の言葉にも。
窪塚は堪えるどころか、今度は肩透かしを食らったような表情を浮かべて力ない声で、一人ツッコミでも呟くように、やっぱり意味不明なことを口にするのだ。
「……何でそうなんだよ? 無自覚にもほどがあるだろ。天然か?」
もうこれは馬鹿にされてるに違いない。