エリート外科医の不埒な純愛ラプソディ。
今は、こういうことに不慣れな私のことをは面白がってるだけで、そのうち飽きるに違いない。
それになにより、言い寄られることもなくなるだろうから、これまでよりかは、勉強にも仕事にも集中できるだろうし。
ーーそれまでは窪塚のことをとことん利用してやる。
「……本当でしょうね」
「あぁ」
「じゃぁ、分かったから、もう放して」
「おう……って、お前、そんな顔でうろつく気かよ。ダメだ、もう少しここにいろ」
「ダメってなによ? 睡いから早く帰りたいんだけど」
「お前、そんな顔で出てったら、今の今まで彼氏である俺とセックスしてましたってバレバレだろ。これだから男日照りは」
「////……は、早く言いなさいよッ!」
「考えたら分かるだろうが……て、無理か。男日照りが長かったせいで、そうやって、すーぐ真っ赤になるくらいだもんなぁ」
「うっさいわねッ!」
ようやく折り合いもついて、愉しげに揶揄ってくる窪塚となんやかんや言い合いながらも、心の中では、何やらモヤモヤとしたモノが蠢いていて、落ち着かないったらなかった。
ついこの前まで処女だったのに、同期であるクズ男のセフレなんかにされたのだから、そりゃあ、無理もないーー。
兎にも角にも、こうして私は窪塚とセフレになることとなったのだった。