交際期間0時間の花嫁 ――気がつけば、敏腕御曹司の腕の中――
「ありがとうございます。でも仕事があるので、僕は病院に戻らないと」
北山先生の返事を聞くと、由貴とタカくんもなんだかそわそわし始めた。
「あ、じゃあ、私たちもそろそろ失礼しよっか。ねえ、タカくん?」
「そ、そうだな。うん、そうしよう」
病人がいるのだから、確かにのんびりお茶を飲んでいる状況ではない。
しかも弱っている長瀬さんを放っておくわけにもいかず、私は救出に(?)駆けつけてくれた由貴たちに無駄足を踏ませることになってしまった。
念のために酸素飽和度をチェックするという北山先生をその場に残し、私は二人を玄関で見送った。
「由貴、本当にごめん! タカくんもごめんなさい! お休みなのに朝から思いきり振り回しちゃって。それにありがとう。さっきも二人がいてくれて、すごく助かりました。後で改めてちゃんとお礼を――」
「それはいいんだけど……みずほ、大丈夫なの?」
「う、うん……たぶん」
今は頷くしかなかった。長瀬さんを看病するとしたら、私しかいない。
それにさっき、じょうろの件をあれだけ必死にかばってくれたのだから。
「ううん、絶対平気。心配しないで」
「もし困ったことがあったら、いつでも連絡してね」
由貴の隣で、タカくんがガッツポーズで励ましてくれる。
「取りあえずがんばれ、みずほ」
「うん、わかった。ありがとう」
由貴たちが行ってしまうと急に不安になったが、まだ北山先生がいる。
私は小さくかぶりを振って、リビングルームへ急いだ。
北山先生の返事を聞くと、由貴とタカくんもなんだかそわそわし始めた。
「あ、じゃあ、私たちもそろそろ失礼しよっか。ねえ、タカくん?」
「そ、そうだな。うん、そうしよう」
病人がいるのだから、確かにのんびりお茶を飲んでいる状況ではない。
しかも弱っている長瀬さんを放っておくわけにもいかず、私は救出に(?)駆けつけてくれた由貴たちに無駄足を踏ませることになってしまった。
念のために酸素飽和度をチェックするという北山先生をその場に残し、私は二人を玄関で見送った。
「由貴、本当にごめん! タカくんもごめんなさい! お休みなのに朝から思いきり振り回しちゃって。それにありがとう。さっきも二人がいてくれて、すごく助かりました。後で改めてちゃんとお礼を――」
「それはいいんだけど……みずほ、大丈夫なの?」
「う、うん……たぶん」
今は頷くしかなかった。長瀬さんを看病するとしたら、私しかいない。
それにさっき、じょうろの件をあれだけ必死にかばってくれたのだから。
「ううん、絶対平気。心配しないで」
「もし困ったことがあったら、いつでも連絡してね」
由貴の隣で、タカくんがガッツポーズで励ましてくれる。
「取りあえずがんばれ、みずほ」
「うん、わかった。ありがとう」
由貴たちが行ってしまうと急に不安になったが、まだ北山先生がいる。
私は小さくかぶりを振って、リビングルームへ急いだ。