不本意な初夜でしたが、愛され懐妊妻になりました~エリート御曹司と育み婚~
 


 灯が動くたびに、私の口からは耳を塞ぎたくなるような甘い嬌声が漏れる。

 私を見下ろす灯の余裕のない表情を見るたびに、胸がキュウっと締め付けられた。

 そっと首裏に手をまわして腰を浮かせれば、私の中にいる彼が更なる熱を増した。


「バカ、煽るな……っ」


 甘い吐息が混じり合って、とろけるようなキスに溺れる。

 灯は一度目のときと同じで、宝物を扱うようにとても優しく丁寧に私を抱いた。


「牡丹……ずっと、この先も愛してる」


 目を開ければいつでも私を愛おしげに見つめる彼がいる。

 貝殻のように重ね合わさった手を、そっと握り返した私は――。


「これからも、ずっとそばにいてね……」


 健やかなる時も、病める時も、お互いを愛し、敬い、助け合い、命ある限り彼のそばで彼を幸せにできる人になりたいと強く思った。







『幼馴染な御曹司と育み婚』fin

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