円城寺家のイケメン探偵 ~脅迫状に込められた思い~
と、答えてくれた。


『3人に佐々木先生のことを取材と言って聞いた時、僕は中島さんからとても「不快な何か」を感じた。無理に笑おうとしてる顔が不自然で。なぜそんな風な態度になったのか…』


そっか…


凛音は、あの時それを感じとっていたんだ…


私は全然わからなかったのに…


『ねえ、じゃあまさか…佐々木先生と中島さん、放課後の2人に何かあったっていうの?』


私は、急に嫌な予感がした。


『何かって何なんですか?佐々木先生も真由も…2人とも本当に一生懸命劇のために頑張ってたのに…』


赤田さんの思い、わかるよ…


『…いつもあまり脚本に参加しない佐々木先生が、今回はなぜか積極的だった。そして、途中ナレーションを入れたいと言い、中島さんを自ら指名した。みんなは、クラブ活動が終わると普段から急いで帰るし、もしかして…中島さんと2人きりになるチャンスを…狙っていたのかも知れない』
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