あいにくですが、エリート御曹司の蜜愛はお受けいたしかねます。
*あとがき*
『あいにくですが、エリート御曹司の蜜愛はお受けいたしかねます。』を最後までお読み下さり、ありがとうございました<m(__)m>
『あい蜜』の柱となる設定を思いついたのは、前作『耽溺愛2』のラストの方を書いている頃、去年末(2020年末)から年明けにかけてでした。
ここをお読みの方はもうご存じかもしれませんが、本作のヒーロー・アキは、『耽溺愛』のヒロイン・ミネの兄役として生まれました。
『耽溺愛』のプロットを作った当初、【当麻聡臣】という人物は、当麻家の長男でありTohmaの後継者であるがゆえ、仕事が出来て隙が無くて真面目。
“孤高のひと”で、いかにもな“Theエリート御曹司”―――のイメージでした。
名前の字面が少し硬い感じなのも、それ故です。
それなのに……!
『耽溺愛2』でひとたび表に出てきた時から、どんどん別方向に自己主張し始め……💦
“重度のシスコン”と“ビール嫌い”ということが判明した時から、作者の中で『コメディ要員』になってしまい……苦笑
『耽溺愛2』での彼のシーンはいつも書きながら『アッキーおもろいな!』と突っ込みまくりでした。(ラストから完結後の番外編にかけて登場します)
そんなアッキーを次作のヒーローに持ってこようと思ったのは、「目に入れても痛くないほど溺愛している妹が他の男のものになってしまい、堪らなくやりきれない聡臣氏を幸せにしてあげなきゃ♡」という作者心です。母の愛♡
決して「兄ちゃん面白いやんか。ちょっとツラ貸しな」とかガラの悪い風体で首根っこを捕まえたわけではありません。笑
そんなわけで『あい蜜』は、【Tohma】とタグをつけておきながら、その実、『耽溺愛』のスピンオフとなっている、というわけです。
そんな『あい蜜』でしたが、いかがでしたでしょうか?
汐埼の作品に初めて来られた方でも、本作だけでお話を楽しんで頂きけるよう、精いっぱい頑張りました。
別作品と絡めるときはいつも、「この作品だけしか読まない方にも、きちんと楽しんで頂ける」ように気を付けて書いていますが、汐埼の筆力不足のせいで十分にお楽しみ頂けなければ、大変申し訳ありませんm(__)m
執筆の最中は、自分の文章の拙さや遅筆さに打ちひしがれることも多かったですが、なんとか完結まで辿り着けたのは、読んでくださる方がいらっしゃると思えばこそ。
基本的に執筆は素人の趣味(←でもかなり本気の)ですので、『楽しんで書く』ということが一番のモットーなのですが、自分が『楽しく書いたもの』を誰か一人でも『楽しんで』くださったらいいなぁと思いながら公開しています。
ですので、拙作で楽しんでいただけたなら本望です。
さて。実はこのあと、番外編をご用意しております。
本編では少し物足りなかった甘さを増量したつもりですので、あと少しあの二人にお付き合い頂けたら嬉しいです。
それでは、ここまでお読み下さった貴方様に、最上級の感謝を!!
ありがとうございました<m(__)m>
令和3年10月9日 汐埼ゆたか 拝