双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
『ふ~ん、私には平気だって言ったその日のうちに、やっちゃったわけだ』

「やっちゃったって……! もっと違う言い方があると思うんだけど」

 三日後の十四時頃。双子が昼寝をしている間に相談に乗ってくれた公佳に電話をした。そこで事の経緯を説明すると、さっきの言葉が返ってきたのだ。

『しかもそれから三日三晩、求められ続けていると?』

「……うん」

 からかい口調で言う公佳に気恥ずかしくなりながらも肯定すれば、彼女は声を上げて笑い出した。

『アハハッ! なんだか私が必死に触れたいと思わないの!? って言っていたのがバカみたい。やっぱりそばにいるだけでは満足できなかったでしょ?』

「うん、公佳の言う通りだった」

 あの優しいぬくもりに触れたら、もっと触れてほしいと願ってしまう。三年間離れていても平気だったのが信じられないほどに。

『この調子だと、星斗君と星七ちゃんご希望の赤ちゃんが誕生するのも、時間の問題かな?』

「もう、からかわないでよ」

 そりゃ赤ちゃんができる可能性のある行為をしているわけだからあり得る話だけれど、その前に解決すべき問題が山積みだ。
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