双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
「まずはお互いの両親に認めてもらわなきゃいけないわけだし」

『……そうだったね。でも大丈夫? あれからずっとお父さんとは連絡を取っていないんでしょ?』

「うん」

 母とはなにかあったら連絡を取れる状況にはある。出産した時と、双子の一歳、二歳の誕生日に写真とともに送り、あとはこっちに引っ越してくる時にも連絡をした。

 とはいっても電話ではなくメッセージでのやり取りのみで、この三年間会ってもいないし、母の声も聞いていない。

「大丈夫、優星君と結婚したいからこそ、両親ともう一度向き合ってみようと思う。星斗と星七のためにもね」

 祖父母の存在を教えてあげたい。できることなら星斗と星七を可愛がってほしい。

『耳にタコができるくらい言ってるけど、私でよかったらいつでも話を聞くからね』

「ありがとう、本当に頼りにしてるよ」

 その後すぐに圭君がぐずり出し、電話を切った。

 私も二階の寝室に双子の様子を見に行ったけれど、午前中に近くの公園で思いっきり遊んだからか、熟睡していた。
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