双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
 途中までは彼女の言う通りだ。私の夢を応援してくれた両親を裏切ったのだから。だけど後半は違う。私は決して優星君の家柄に惹かれたのではない。

 彼の人となりを好きになっただけ。愛する人との間にできた子供を産みたい。ひとりでも育てていきたいと思ったんだ。

「星斗と星七は優星君と私の子供です。それに私はひとりの人間としての優星君を好きになったんです。たとえ彼が御曹司でなくても、好きになっていました」

 そうだよ、私は自分の珈琲をおいしそうに飲んでくれた彼のことが気になり始め、そして人柄を知るたびに好きって気持ちを募らせていったのだから。
 どんな職業に就いていたって好きになっていた。

「おばさまから聞いたわ、一度は自分から身を引いたんでしょ? そのくせ勝手に子供を産んで、今さら子供を使って優星君を繋ぎとめるなんて卑怯よ。優星君は優しいから、きっと責任を感じてあなたと一緒になろうとしているだけ。会社になんの利益にもならないあなたとの結婚なんて重荷でしかないわ。しかも未婚で子供もいるなんて、世間がどう思うか」
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