双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
 最後にこんなサプライズをするなんてずるいよ。私だって同じ。生涯愛することができる人は優星君以外いない。
 彼以上に好きになれる人とは出会えないよ。だから最後に大きな嘘をつくことを許してほしい。

「星奈、答えを聞かせて」

 私を抱きしめて、優しく背中を撫でる優星君に力強く答えた。

「はい」

 涙を拭い、顔を上げると同時に彼に笑顔を向けた。

「ありがとう、優星君。すごく嬉しい。……私、絶対夢を叶えるから優星君もなにがあっても夢を叶えてね」

 私がいなくなっても、父親の会社を継ぐという幼い頃からの夢をどうか叶えてほしい。

「あぁ、約束する。星奈も必ず夢を叶えろよ」

「うん」

 この約束だけは絶対に守ってみせるよ。どんなに小さなお店でもいい。自分の理想を詰め込んだカフェを必ずオープンさせてみせるから。

「結婚して子供が生まれたら、俺が考えた名前を付けるからな? それも忘れるなよ」

「わかったよ」

 別れる最後の瞬間まで恋人でいたっていいよね。

 何度も触れた彼のぬくもりを刻みつけるように、背中に回した腕の力を強めた。

「身体に気をつけてね。それとあまり無理しないで」
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