双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
 私はこの先、優星君以外の人を好きになれそうにない。結婚したいと思うのは優星君だけだから。
 それにこの指輪があれば、どんなことも乗り越えられる気がするの。

 優星君が乗った飛行機が見えなくなっても、私はずっと空を見上げていた。様々な思いを抱いて。



 次の日、さっそく優星君から無事に着いたと連絡が入った。私は彼に気づかれないように、いつも通りに返信し続けた。

 少しずつ連絡するのを控えていき、すべての準備が整ったらスマホ自体を買い替えるつもりだ。
 優星君の母親にも再三言われていることだった。優星君が向こうで仕事に集中できなくなるような別れ方だけはしないでほしいと。

 なんて身勝手な話だと思ったけれど、それは私の願いでもある。私のことなど忘れるくらい、夢に向かって仕事に取り組んでほしいから。

 返信する頻度を減らしていきながら、その間にカフェに退職の意向を伝えた。そして優星君に見つからないような引っ越し先を考え、両親を説得した。

 父は私の意見を尊重してくれて、反対されることはなかった。自分の力でやってみなさいと背中を押してくれたんだ。
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