双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
 しかし母は大反対。せっかく就職したのにもったいないとか、なにもわざわざ遠くに引っ越すことはないとか様々な理由から反対されてしまった。だけど一番の理由は私に遠くに行ってほしくないようだ。

 でもいつか自分のカフェを出すのなら、人の多い都会ではなくて自然が豊かで人と人との繋がりが強い場所でやりたいと考えていた。

 常連客に愛され、居心地の良い空間を作りたい。私の淹れた珈琲でホッとできる時間を過ごしてほしい。

 なにより費用面を考えても都会から離れた場所のほうがいい。多くの利益を求めるのではなく、自分の理想を求めたカフェにしたかったんだ。

 その思いを伝えると母も納得してくれて、本格的に店舗探しを始めたばかりの頃だった。私の身体に命が宿っていることに気づいたのは。



二年後。

「……マ! マーマ!」

「おーちて!」

 愛らしいふたりの声に瞼を開けると、ふたりは布団の上でピョンピョン跳ねた。

「マーマおーた!」

「おちたね」

 どうやら私が起きたことを喜んでいるらしい。

 起き上がってふたりを抱き寄せた。
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