君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~
「行きたいところ……ですか?」
「もう少しふたりで話したいと思って」
そっか。このまま送り届けてもらうわけじゃないのか。
てっきりこのまま帰るとばかり思っていた私は、このあとの予定の希望を訊かれて口ごもる。
「食事はしたし、舞花さんお酒は苦手だって言ってたからバーなんかもダメだよな。今日は俺も飲めないし。そういえば、今日は少し飲んでたみたいだけど大丈夫?」
「あ、はい。ちょっとふわっとしましたけど、そのあとお水でなんとか。久世先生は、飲まれてなかったんですね」
「うん。運転があるからノンアルコールで乾杯させてもらってた。ノンアルコール、誘えばよかったかな? 一瞬頭にはよぎったんだけど……」
「いえ! 大丈夫です。かなり緊張していたので、ちょっとふわっとしたくらいでちょうど良かったなって思っていたので。でも、ありがとうございます」
前に食事のときにした話を覚えてくれていて、そんな風に気にかけてもらっていたことが嬉しい。
しかし、終始緊張しすぎていて、周りの状況が全く見えていなかったと自覚する。
「じゃあ……近場で海でも見に行ってみる?」
「海ですか? いいですね」
「じゃあ決まりで」