君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~
スタッフに見送られショップを後にしたのは来店から一時間ほどが経った頃。
時刻は五時半を回っていた。
「公宏さん、こんなに買ってもらったなんて言ったら、私、母に怒られちゃいますから!」
「なんで? 俺が着てほしくて買ったんだから何も問題ないだろ」
「そういう問題ではなくて」
見るものどれも舞花に着てほしくて、舞花が良いと言ったものはすべて買い求めてきた。
まさかこんなに買うと思っていなかったのか、会計を始めると舞花は横で「あの、あの」と終始動揺していた。
「あんな気軽に買ってましたけど、値段だって高額だし、完全に散財です!」
「散財って、ひどいな」
「笑い事じゃないですよ!」
こうして必死に食いついてくる姿もいじらしい。こうして贈り物をされることにも慣れていないのだろう。
「はいはい。とにかく、俺が買いたかったからだし、もし気に入らないなら着なくてもいいんだし」
ちょっと意地悪な言い方をしてみると、舞花はハッとしたような表情を見せる。そして「気に入らないなんて……!」と声を上げた。