君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~


 本当はまだもう少し先にしようと思っていたけれど、今日一日一緒に過ごしてもう連れて行こうと思ってしまった。

 まだ出会って間もないけれど、一日でも早く同じ場所に帰れる関係になりたい。

 結婚を前提に始めたふたりの関係。あの食事会のあとすぐ、気が早いかもしれないと思いながらもふたりで住むマンションを探し始めた。

 ひとりで先走りすぎかと一瞬思ったりもしたけれど、そんなことは全くなかった。


「あの、ここは……?」


 マンションに到着してからしばらくキョロキョロしていた舞花がそう訊いたのは、エレベーターに乗り込んですぐのこと。


「一緒に住もうと思って用意したマンション」

「えっ」


 なんて気が早いんだと思われただろうか。

 舞花は大きな二重の目を更に大きくしてじっと俺を見上げたまま固まっている。


「こんなすごいところ……」


 舞花がやっと声を発したところでエレベーターは住まいを決めた三十七階に到着する。

 エレベーターホールを出て左右に分かれる通路を右に折れ、突き当たりまで行った部屋の前でカードキーを手に取った。

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