君との子がほしい~エリート脳外科医とお見合い溺愛結婚~
結局、ドリンクは成分を見たところ飲んでも体調に大きな影響は出ないだろうと判断し、ありがたくいただいた。
舞花が俺のためにせっかく買い求めてきたものを、いらないと無下にはできない。
でも、あまりのインパクトに渡された瞬間はさすがに動揺した。
どう考えたって、彼女がそういうつもりであれを買ってきて渡しているとは思えない。単純にただの間違いだ。
そういうドリンクだと知ったらどんなリアクションを取るのかは、ちょっと見てはみたい意地悪心はあるけれど。
将来子どもは何人ほしいか話したあの夜。
舞花は素肌に触れられ震えが止まらなくなった。
男性が怖いという記憶を無くしていても、恐らく体は反応したということだろう。
そういう症例は実際にある。
例えば、エレベーター内で強姦にあった女性が記憶を失い、その出来事自体を忘れてしまっているはずが、無意識にエレベーターを避けて使わないといったような行動を取るのだ。
頭の中の記憶という部分で忘れていても、体は覚えていて反応する。
舞花の中で男性が怖いという感覚は、未だ残っているということだ。
その出来事があってから、無理に彼女を求めることはやめている。
一緒に過ごす時間の中で、その呪縛から少しずつ救い出してあげられたらと、今はその想いばかりだ。