早く忘れたい話
あなたと付き合って三度目の春が来た。
いつも無口なあなたが突然私を旅行に誘う

私がいつの日か一人で話していた
願い事をひとつひとつ叶えてくれるのか。

いつもと違うあなたの雰囲気はわかる
だけどそれはあなたの愛情だった。

夕暮れ高台から見下ろす温泉街を背に
私たちは永遠の愛を誓いあった。

薬指に光るもの、、あなたも嬉しそう。

私を家族に迎えたいと真剣な顔
両親に紹介したいんだと語る眼差し

私は怖かった
二人の世界が空に繋がるのが、

だけど心を込めたあなたを見ると
"はい"か"わかった"しか言えなかった。

二人の未来を朝まで語り明かした。

この日の予定はなくして帰路に着いた。

今日は本当に幸せな日、、
私の膝枕で眠るあなたを見れば
どんな障害も乗り越えられると思った。
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