早く忘れたい話
数ヶ月経ち両親と会う日程が明確になり
内心落ち着かなかった。

そんな時に限って忙しい仕事、出張。
明日から数日あなたと会えないのだ。

出発する私を優しく抱きしめてくれた。
あなたの存在は私を無敵にしてくれる。
私だけの心のお医者さんなのだ。

いつもの業務を終え旅立つ支度ができた時
電話が鳴った。
今回の出張はとりやめだと聞こえた、

例の病原菌に少しの感謝をして
私はあなたに連絡をした

あなたと私でご飯を食べるの
きっと素敵な夜になる。

ただこの言葉を伝えたいだけ。
だけどあなたは電話に出なかった。
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