魔法の恋の行方・魔女の媚薬(シリーズ3 グリセラとリーディアン)
<小高い丘・ふもとの側溝・14時>
気が付くと、少しずつ風の勢いが
そがれてきている。
ぎりぎりで竜巻はそれたようだ。
「助かった・・・」
リードの顔は、グリセラの首元に
つけられていた。
大きく息を吸うと、あの甘いバニラのような香りが深く肺に入ってくる。
陶酔するような・・
そして脱力と高揚感。
「グリセラ?・・大丈夫か・・?」
リードは少し顔を上げて、グリセラの顔を見た。
グリセラは目を閉じていた。
が、その腕はゆっくりと上がり
リードの首にからみついてきた。
「グリセラ・・・・?」
引き寄せるように、唇が重なる
深い海の中で魂と魂が触れ合い、
共鳴するように甘く舌が絡み合う。
唇が離れると、
グリセラは目を開けた。
その瞳は
引き込まれるように美しいが、
感情がない。
宝石のようにキラキラ輝くだけ。
それを見てリードは強く抱きしめた。
「グリセラ、僕を見て・・・」
そして、リードも何かを求めるように、強く唇を合わせた。
生まれる前から
定められた宿命のように、魂が呼び合うのだろう。
甘く切ない香りが、すべてを満たしていく。
グリセラの目から涙があふれた。
もう、言葉はいらなかった。
愛しい人が腕の中にいる。
ただ、それだけでよかった。
あとは何もいらない・・・
ふたりの想いは共鳴していた。
気が付くと、少しずつ風の勢いが
そがれてきている。
ぎりぎりで竜巻はそれたようだ。
「助かった・・・」
リードの顔は、グリセラの首元に
つけられていた。
大きく息を吸うと、あの甘いバニラのような香りが深く肺に入ってくる。
陶酔するような・・
そして脱力と高揚感。
「グリセラ?・・大丈夫か・・?」
リードは少し顔を上げて、グリセラの顔を見た。
グリセラは目を閉じていた。
が、その腕はゆっくりと上がり
リードの首にからみついてきた。
「グリセラ・・・・?」
引き寄せるように、唇が重なる
深い海の中で魂と魂が触れ合い、
共鳴するように甘く舌が絡み合う。
唇が離れると、
グリセラは目を開けた。
その瞳は
引き込まれるように美しいが、
感情がない。
宝石のようにキラキラ輝くだけ。
それを見てリードは強く抱きしめた。
「グリセラ、僕を見て・・・」
そして、リードも何かを求めるように、強く唇を合わせた。
生まれる前から
定められた宿命のように、魂が呼び合うのだろう。
甘く切ない香りが、すべてを満たしていく。
グリセラの目から涙があふれた。
もう、言葉はいらなかった。
愛しい人が腕の中にいる。
ただ、それだけでよかった。
あとは何もいらない・・・
ふたりの想いは共鳴していた。