浮気 × 浮気

好きじゃない




❁❀✿✾


教育係とはいえ、今日はあまり木嶋さんとの絡みはなく仕事が終了した。

木嶋さんの覚えがいいのか、この前教えたことは完璧で、今日は特に教える事がなかったのだ。

昼休みに雪にもその事を話せば、「地頭がいいんだろうね〜」と笑っていた。昨日はあんなことがあったけど、普通に雪と喋れて安心した。


そんな事を呑気に考えながらも、時計を見てハッとする。定時はもう既に数分過ぎていて、私はいそいそと帰る支度を始めた。


雪には、用事があると予め昼休みに伝えておいたから、先に帰ったのだろう。姿はない。

同じように木嶋さんの姿も探すけれど、もうオフィスルームには見えなくて、先に出たのだと気づき、片付けを急いだ。


そしてようやく荷物をまとめ終わり、オフィスルームを飛び出し、急いで玄関へと向かう。


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