俺の大切な人〜また逢うその日まで〜

隣にいるのが当たり前で、
いつもそうだからって、
後回しにして、
大切な人を失って。
それでも俺は華の分まで生きるのか。
生きれるのか。そんな資格あるのか。
「渉くん。私からもお願い。華の分まで生きて。」
家に来ていた華のお母さん。
俺はまた泣き出した。
子供みたいに泣いた。
だらしなく見られてもいい。
今はただただ少しでも馬鹿なことを考えた自分が情けなくて、華のことをもっと大事にしていたらと後悔して。色んな感情でぐちゃぐちゃになって。

それから俺は華の分まで生きると決めた。
華のために自分が出来ること。
華は生きている。
俺の中でずっと。
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