強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
「第2会議室が間もなく空く予定なので15時から使用出来そうですが、いかがですか?」

三好がパソコンに向かってるのをいいことにまじまじと見てしまっていたから、顔を上げた三好とばっちり目が合ってしまった。

「あ、ああ。そこで構わない。助かるよ」

「いえ。では、私はこれから片付けに向かいますね」

にこりと微笑む三好は大して気にしていないようだ。

「…俺も行くよ」



前を行く三好は、女子にしては背が高い。
手足が長くてすらっとしている。
胸は小さめだが、このスタイルならそのくらいがちょうどいいと思う。
俺は巨乳より微乳派だ。
あ、これセクハラか?

第2会議室に到着した時にはすでに会議は終わっていて、中はもぬけの殻だった。

三好はテキパキと机に残った湯飲みを片付けていく。

ますます日本酒を手酌するような女には見えねぇ。

ましてや向井が言うようにエイヒレやらモツ煮やらオヤジメニューを食うようにも見えねぇ…

「…なぁ、三好。日本酒手酌で飲むってほんと?」

だから俺は思わず聞いていた。

湯飲みを回収する手がぴたっと止まり、ぐりん!と勢いよく俺の方を向いた三好の顔は朱に染まっていた。
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