神殺しのクロノスタシス3
玉ねぎを、ペースト状にしてハンバーグに入れる。

まぁ、ここまではセーフだ。

微塵切りって、面倒臭いもんな。

何なら、フードプロセッサーで済ませちゃう人もいるだろうしな。

しかし、皮ごと入れるのはアウト。

人参やじゃがいもなら、微塵切りにしてくれれば、なんとか皮も食べられるけど。

玉ねぎの皮は駄目だろ。

絶対口の中に残るよ。

しかし、そんなことは知らない二人組。

引き続き、料理を続ける。

「次は…微塵切りにした玉ねぎを、フライパンで炒めるって」

「ふーん。火を通せば良いんだ?」

「うん」

「じゃあ簡単だね。はい」

すぐりが杖を振ると、シュボッ、と火力大の炎が飛び出し。

ボウルの中の玉ねぎが、一瞬にして炭と化した。

さっきまでも、既にアウトだったけど。

もう完全にアウト。

こいつら、ガスコンロの存在を知らんのか。

目の前にあるだろうが。使えよ。

「『八千歳』。フライパンで、って書いてあるよ」

「あ、そーだっけ。まぁ良いじゃん火は通ったんだし」

「そうだね」

そうだね、で済ませて良い問題じゃない。

「次は?」

「炒めた玉ねぎを、ミンチ肉と合わせます」

とうとう、ハンバーグの真打ち。

ミンチ肉登場。

「えぇっと、冷蔵庫の中に…あぁ、あったあった。これだね」

冷蔵庫の中から、パック詰めされたミンチ肉を取り出すすぐり。

二人の元暗殺者は、そのミンチ肉を見つめ。

「…何の肉だろうね、これ」

不穏な会話を始めた。

疑うか?そこ。

「さぁ…。人間にしては、脂っぽい感じするねー」

やめろ。

リアルミンチ肉にされたナジュを思い出すから、やめろ。

「じゃあ、犬かな…」

「ウサギではないね。脂身多いし」

やめろって。

合い挽き肉だよ。

「まぁ、何の肉でも、肉は肉だよ」

「そうだね。ネズミやミミズよりは美味しそうだし、大丈夫だよ」

ジャマ王国の食生活が怖い。

こいつら、一体何を食って生きてきたんだ?

むしろ、何も食ってないからこその無知なのか…。

いずれにしても、あまり詳しくは知りたくない。

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