私の知らない恋の話。
「俺が支えててあげるよ?」
「……揺れるし、危なくない?」
「俺体幹は強いよ」


眠さの限界が来ていた私はふわふわした意識の中、もえの肩に頭を置いてもたれると、もえは私のことを抱き止めて、満足そうな声をもらした。


一方私は、もうやってられないくらい眠たくて。
体力つけよう。


流石に深い眠り、とまでは行かなかったけど、気づいたら結構家の近くまで帰ってきていて、しっかり意識が覚醒した時は座っていた。


「……ん、もえ」
「ん?声カスカスだね」
「ん……ごめん、ありがと」
「いーよ、全然」


多分重労働だったろうに、何故かニコニコ。


しばらくして、乗り換える駅について、連絡が悪いのか15分待ち。
もえは、ちょっとトイレ行ってくる、と言ってお手洗いに。


……でその、ものの数分のうちに。



「ねえね、君、1人?」
「……」
「あれ、ねぇ、聞こえてる?」
「あ、え、私ですか……って、え?」
「あ……え……」
< 40 / 60 >

この作品をシェア

pagetop