となりの紀田くん



「帰ってきてそうそう飛び付くの止めてくんない?」





「酷いよ!俺を一人にするなんて!」






「お父さんとお母さんいたでしょ?」






「え、あの二人なら旅行行ったけど?」






「えーっ!?またーっ!?」






「って事で、ゆあ一緒にお風呂に………」





「入りませんっ」





「じゃあ一緒に寝よう………」





「寝ません!そして黙りなさい!」






「しょうがないなぁ………」






全く喋らせておけば
どんでもないことしか
言わないからしょうもない





「なんて言うわけないだろバーカ」





ちゅっ




暴言を吐くと同時に
私の頬に軽くキスをして
自分の部屋に逃げてく柚





や、やられた!!





私は柚が勢いよく
かけ上がって行った
階段を睨み付けながら





「柚のバカ野郎!!!」





思いきり叫んだーーーーー





ーーーーーーーー





「疲れたな………楽しかったけど!」






夕飯を食べて
お風呂に入って
全てを終わらせた私は






ベッドの上で
のんびりしていた。






「なーんか波瀾万丈な温泉旅行だったな………」






3日間を振り返り
そんなことを呟く






一時はどうなるかと
思った温泉旅行






温泉地獄パラダイス
を覚悟していたけれど
どうやら温泉パラダイスで
終われたようだ………





そんなことを
考えているうちに
いつの間にか眠りに
ついていたーーーーー
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